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伝統おもちゃ「ラトラト」がインドネシアで再ブーム!

ここ最近、道端や屋台など人が集まるあらゆる所でカチッカチッという謎の音を耳にする。その音の正体は、アメリカ発祥の伝統的なおもちゃ「latto-latto(ラトラト)」だ。海外ではアメリカンクラッカーやカチカチボールという名でかつて親しまれたこのおもちゃが今、インドネシアで再びブームとなっている。

もともとは、SNS上で少し前から人気が高まっていた。直近ではジョコ・ウィドド大統領がラトラトを通じて市民と交流する映像が広がり、ブームに拍車がかかった。

この出来事は昨年12月27日、ジョコウィ大統領が西ジャワ州のリドワン・カミル知事とスバンの市場を訪れた際の一場面である。そこで、ジョコウィ大統領はラトラトを披露する少年に出会い、その場で少年のラトラトを借り、プレイしてみるも失敗。それが周りにいた人々の笑いを誘い、和やかな雰囲気に包まれたという出来事があった。

ラトラトの遊び方は、両端にボールの付いた紐の中心を指に乗せ、手を揺する振動で2つのボールをぶつけ合い独特の音を出す。上級者になれば、手の上下両方で連続してボールをぶつけ合うことができるようになる。この技術を競って子供向けラトラト大会が開催されたり、学校の休み時間に学生たちが練習したりするなど、子供から大人まで楽しむ動画がSNS上にたくさん上がっている。

中には、3キロのLPガスボンベを縄の両端に括り付けてぶつけ合う悪い動画も出現し、製造元のプルタミナが注意する事態へと発展した。

ラトラトは指を使ってプレイすることから、運動能力や器用さを鍛えると言われている。また、ラトラトを通して友達と集う場ができたり、スマホから離れる時間をもたらすなど利点も多い。インドネシア心理学会のキアイ氏は、周りに迷惑がかからないように適切な時間と場所、頻度で楽しんでほしいと呼びかけている。