日本就労経験インドネシア人と企業が「つながる」 人材マッチングサービスの新しいスタイルを確立｜TSUBAME Human Resource Group

年間約3万人が技能実習生として日本で就労経験を積んでいるインドネシア。技術の習得が進む一方、帰国後の就職やキャリアアップが難しい現状を抱えている。

今回は、TSUBAME Human Resource Groupインドネシアグループ統括責任者 志賀 亮平氏(以下、志賀氏)に話を伺い、課題解決に向けた取り組みやビジョンを伺った。

志賀氏へのインタビュー

◆編集部
まずは「JConnect」のサービス内容をお聞かせください。

◆志賀氏
JConnectとは弊サービスと協力して頂けるインドネシア企業様と、日本での就労経験及び資格を有するインドネシア国内就職希望者をつなげるオンラインサービスです。
特徴としては、

1. 紹介費用がかからない
2. 日本の職場文化理解がある
3. すでに雇用日本企業によってある程度教育されている

など、より多くの人財に優良企業での就労のチャンスの提供が可能です。

◆編集部
設立に至った経緯やビジョンを教えて下さい。

◆志賀氏
日本就労後のインドネシアに帰国後の進路として、主に

1. 日本で再就職
2. インドネシア国内で起業
3. インドネシア国内企業へ就職

が挙げられます。現状では起業を選択する方が多い中で、日本で就労中に貯金できる額はおよそ200~350万円のため、事業資金が不十分であったり、会社経営に必要な知識もなく挑戦して失敗するケースが多々見られます。また、人材紹介会社を利用するにも選考基準が満たせないために紹介対象者にならず、マッチングが上手く行かないケースがあります。

弊社では、インドネシア人が帰国後に日本で学んだ技術を活かせる会社でキャリアやマネジメント経験を積んだ後に起業をする、といった流れを生徒に提案し、日本での就労経験者に対してインドネシアでキャリアアップできる環境を支援し、日本で働き学んだ人材としてのブランドを確立していきたいと考えています。

◆編集部
利用者・企業ともに利用無料との事ですが、どのようなビジネスモデルを確立されていますか。

◆志賀氏
　弊社はグループ一貫で人財教育・日本にある企業とのマッチングによってマネタイズしています。「JConnect」は日本で働きたいと思う希望者が安心して参加できるような形を作り、参加希望者を増やすことが目的としており、双方の「つながる」ことによってさらに評価を上げていければと考えています。

グループの1つである「LPKツバメ日本語研修センター」では技能実習生送り出し事業、日本語教育事業を行っています。

◆編集部
本サービスはどのような企業様に登録してもらいたいですか。

◆志賀氏
　インドネシア国内の日系企業様や日系企業様と取引のあるインドネシア企業の方、進出企業にご活用いただきたいです。

◆編集部
サービスを通じてのビジョンが理想があれば教えてください。

◆志賀氏
　日本での就労経験者が当地の企業でキャリアを積んだり、日本で働くことに挑戦してよかったと思える環境を作っていきたいです。より多くの人財に対して多くの優良企業での就労のチャンスの提供し、10,000人の登録を目指します。

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