ジャカルタ州警察は1月27日、乗用車と衝突して亡くなったインドネシア大学(UI)の大学生ムハンマド・ハシャさんを容疑者に認定したと明らかにした。この警察の対応をめぐって、法律の専門家らが「交通法規においても、被害者が容疑者になることはあり得ない。加害者が容疑者だ」と抗議している。
事故があったのは昨年10月6日、ジャカルタの大通りでバイクに乗っていたハシャさんは、後ろから来た乗用車に衝突され、その後搬送先の病院で死亡が確認された。乗用車を運転していたのは、定年退職した元警察官だった。
州警察は、元警察官の不注意による事故ではなく、ハシャさんの不注意による自損事故として処理をする方針。またハシャさんの遺族には、16日付で事故捜査結果報告書が送付され、中には捜査中止命令書も添付されていたという。