南ジャカルタ地裁は14日、元国家警察高官のフェルディ・サンボ被告と共謀し計画殺人を行った罪で起訴された元警察准尉のリッキー・リザル被告と、サンボ被告の運転手クアット・マルフ被告に対し、懲役13年と15年の判決を言い渡した。いずれも検察の求刑8年を上回る判決だった。
また同地裁で15日に開かれた、同罪で起訴された元2等巡査のリチャード・エリエザー被告の裁判では、懲役1年6ヵ月(求刑12年)の判決が下った。リチャード被告のみ検察の求刑を大幅に下回った理由について、裁判長は「同被告は裁判中、自身の罪を認め謝罪し、事実を正直に語った正義の協力者だ」と述べた。裁判所の外にはリチャード被告の支援者数百人が押し寄せ、国歌「インドネシアラヤ」を斉唱し、その減刑に歓喜の声を上げる様子も見られた。
昨年7月に警察の公邸で発生した警察官の射殺事件をめぐって逮捕、起訴された5人全員の公判が終了した。