東ジャワ州マランで昨年10月に起きたサッカー場での暴動事件をめぐって、スラバヤ地裁は3月16日、催涙弾の使用を命じ多くの人を死傷させた業務上過失死傷罪に問われたマラン警察官3人のうち、2人を無罪(求刑懲役3年)とした。裁判長は、催涙弾はグラウンド中央に向かって発射されたに過ぎず、南側から吹いた風に押し上げられ、スタンドへ届いていないと説明した。
この判決に対し、SNS上では「公正な法制度を機能させるため、裁判官の判断を尊重しなければならない」という意見があるものの「悪いのは風?では、風を有罪にしたら?」「社会正義はどこへ消えた?」など、非難の声が多く上がった。
また、残る1人の警察官は、催涙弾の使用が認定され懲役1年6ヵ月(同)が言い渡された。この事件をめぐっては、9日に試合主催チームの会長に懲役1年6ヵ月(求刑懲役6年8カ月)、警備最高責任者に懲役1年(同)の判決が下っている。