バリ州のワヤン・コスター知事は、外務省および法務人権省に対しロシアとウクライナからの観光客に対する到着ビザの発給を廃止するよう提案した。両国からの訪問者による不法就労や犯罪行為が最近多発していることを受けての対応。
バリ州では今年すでに31人の外国人観光客を強制送還しているが、理由はビザのオーバーステイから不法就労まで様々だという。直近では、3人のロシア人女性が滞在許可証に違反して商業目的の性労働を行ったとして強制送還された。また、ウクライナ人がバリでの滞在期間を延長するためにインドネシアの身分証明書と家族カードを不正に取得した疑いでバリ州警察に逮捕されたばかりである。
在インドネシア・ウクライナ大使館は「この提案に非常に失望している。特にウクライナはロシアからの軍事侵略のために多くの難民と避難民がいることを考えると、非常に不親切な提案だ」とコメントした。