社会の変化に伴い、大衆文化も大きく変化してきた。現代の大衆文化を形成する要素には場、音楽、映画、ファッション、ソーシャルメディアなどがあるが、その一つ「場」に注目するならば「KKV」を無視することはできないだろう。
KKVは食品から衣料、住宅、ヘルスケアなど日常生活に欠かせない様々な製品とサービスを提供するニューリテール業界のユニコーン企業「KKグループ」のオフライン店舗。同社が急速な発展を遂げた理由のひとつは、製品やサービスの購入を容易にした技術開発、つまり必要な商品をより簡単にみつけて購入できるEコマースの拡大と、安全で簡単な支払いシステムの普及により、売り買いの効率を劇的に向上させたことにある。
もうひとつの理由は、健康的なライフスタイルの重要性が再認識され、消費する製品の品質への関心と、有機食品や安全なヘルスケア製品などのニーズが高まっていること。また最新の家電製品・テクノロジー・衣料品など、変化し続けるトレンドを追ったライフスタイルへの関心が高まっていることも挙げられる。消費と雇用を増加させた同社の経済への影響力は決して小さくない。
テクノロジー、ライフスタイル、経済の分野で大きな影響力を持つKKVは、すでにインドネシアの大衆文化の一部となっているのではないだろうか。