インドネシアとロシアはこのほど、国際組織犯罪への対抗措置を強化するため、犯罪人引渡し条約に署名した。
インドネシアのヤンソナ法務・人権相とロシアのチュイチェンコ法務相がバリ島ヌサドゥアで行われた式典に参加した。ヤンソナ大臣は「条約締結による法執行における協力と連携の強化は、インドネシアとロシアの関係において不可欠なマイルストーンである」と述べた。
1950年の外交関係樹立以来、貿易面ではロシアにとってインドネシアはアジア最大の貿易相手国のひとつとなっている。投資の面でも2022年のロシアのインドネシアへの投資額は前年比30%増の35億ドルに達した。観光面においても、ロシアからの観光客はインドネシアにとって重要なグループのひとつである。
近年、両国は公式な条約がないにもかかわらず、逃亡者の引き渡しなどで協力してきたが、今後はさらに効果的な対策が進むと期待される。