インドネシア統計局(BPS)は、3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比(インフレ率)4.97%を記録したと発表した。インフレ率が5%を下回ったのは、昨年9月に政府が燃料価格を引き上げて以来初めてとなる。ただし、4月はラマダンの影響もあり再び上昇に転じる見込み。
BPSによると、3月の消費者物価は主に航空運賃の価格上昇を理由とした輸送部門の上昇により拡大した。また、基準となる前年3月はロシアによるウクライナ侵攻の勃発や、国内での食用油の小売価格上限撤廃を受けて食料品やエネルギー価格が急騰していたため、今回のインフレ率鈍化にはベース効果もあるとみている。
中央銀行の金融政策の事実上の基準となっているコア・インフレは、3月には2.97%に緩和した。