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麻薬犯罪の死刑囚へ「異例の」恩赦与える

(c) TheJakartaPost

ジョコ・ウィドド大統領はこのほど、麻薬密輸の罪で20年以上死刑囚として服役していた女性に対し、恩赦を与える決定を下した。ジョコウィ政権下において、麻薬犯の死刑囚に対する恩赦は前例がなく、異例の決定といえる。
恩赦を与えられたメリー・ウタミ死刑囚(49)は、ヘロインを密輸しようとした罪で2002年にバンテン州タンゲランの裁判所から死刑判決を受けた。弁護士のひとりは「この慈悲深い決断に感謝している」とコメントした。弁護士は更なる刑の軽減を求める意向だ。
ジョコウィ大統領は2014年、政権獲得後すぐに「薬物緊急事態」を宣言し、薬物犯罪への厳罰化と死刑執行の復活を訴えた。
アムネスティ・インターナーショナルの報告書によると、2021年時点で記録されている死刑判決の82%が麻薬関連の犯罪により下されたものだという。同機関は、死刑判決と麻薬犯罪の減少の間には因果関係はおろか、相関関係もないと述べている。