中央ジャカルタのインドネシア・ウラマー評議会(MUI)本部で5月2日午前11時頃、男が空気銃で職員を襲撃する事件があった。
男はランプン州プサワラン県出身のムストファ容疑者(60)で、MUI議長との面会をしつこく求めていた。面会を断られると、自分は預言者ムハンマドの代理人であると主張して受付の職員に1発、ロビー裏のガラスに向かって更に1発発砲した。割れたガラスで職員が負傷した。
逃走を図るも警備員に取り押さえられ、突然倒れて意識不明となった。搬送された保健センターで死亡が確認された。死因は心臓発作と見られている。
国家警察対テロ特殊部隊(デンスス88)が動機や死因を詳しく調べる方針。ムストファ容疑者は2017年にも、ランプン州の地方議会の建物のガラスを壊し、器物損害罪で服役した前科があった。