世界有数のコーヒーの産地だけに、カフェ文化も発達しているインドネシア。老舗、大手外資系チェーン、地域密着型など、無数に存在するカフェの中で、一際輝き長期的に成功するためには、明確なコンセプトが求められる時代となっている。
「Jago Coffee」のコンセプトはインドネシア初のモバイルカフェ。従来の歩き売りの屋台と異なる点は、利用者が専用アプリを使って商品をオーダーできる移動式カフェであること。2022年にはロゴ、ジャゴカート(電動自転車カート)、ジャゴアンズ(売り子の呼び名)のユニフォームのデザインとドリンクメニューを一新し、リブランディングを行った。
同社のCEO兼創設者Yoshua Tanu氏は「上位中産階級以上の客層をターゲットにした店が増えるなか、より広い客層にリーチするためには、イノベーションが必要だと感じました。ビジネスを始める際に考慮すべきことは、①ターゲット市場に合った製品を作ること、②環境に適応できること、③短期的および長期的な目標を計画すること、④製品に独自性を持たせることです。さらにチームと職場文化を優先し、共通目標の達成、定期的な計画と監視と評価を行うことも必要です」と語る。
駅周辺、オフィスエリア、広場など、アクセスの良い場所に戦略的に出店している。