大和工業株式会社は8月8日、インドネシア証券取引所に上場する大手民営鉄鋼メーカーのグヌン・ラジャ・パクシ(GRP)が営む形鋼事業と、グヌン・ガルーダが保有する事業用不動産を、現物出資により承継する新設会社ヌサンタラ・バジャ・プロフィルの株式の80%を取得すると発表した。取得価額は約3億4000万米ドル。
同社が45%、同社連結子会社であるタイのサイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッド(SYS)が35%を引き受け、グループ全体で80%を取得することになる。
GRPは50年以上の操業実績を有する大手民営鉄鋼メーカーで、インドネシアの形鋼市場において最大シェアを有する。大和工業が長年にわたり培った電炉操業技術や、SYSがASEAN地域で蓄積したマーケティングなどの各種経営ノウハウを新設会社に持ち込み、戦略的な追加設備投資を実行することで、今後大きく伸長していくインドネシア形鋼市場の需要捕捉を目指す。