独スポーツ用品大手アディダスの地場サプライヤー企業の従業員らが、労働者の権利の侵害が日常的に行われていると訴えている。
アディダス製品を生産するインドネシアのパナルブ・インダストリーの従業員は6月、ジャカルタの「ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム」でのインドネシア対アルゼンチンのサッカーの試合で、工場の労働条件について抗議行動を行い、注目を集めた。パナルブ・インダストリーは新型コロナウイルス流行時、従業員の賃金を削減するとともに、一時解雇を実施した。従業員らはこうした措置による収入減を抗議した。
新型コロナウイルス流行時の賃金カットは物価が上昇する中で従業員の生活を苦しいものにしているという。こうした中、同社の従業員は少なくとも計170億ルピア(約111万米ドル)の負債を抱えている状況だ。
同社は1968年の設立で、1988年からアディダスのスニーカーを生産している。