インドネシア銀行(BI)は、8月17日よりインドネシアの電子決済システムの国内統一規格「クリス(QRIS)」の機能拡大が完了したことを発表。現金引出、送金、現金預入の3つの新しい機能が加わり、今後は銀行口座を持たない人も含め、QRIS経由でこれらの取引が実行できるようになった。
インドネシア銀行のペリー・ワルジヨ総裁は「デジタル決済へのアクセスを社会のあらゆるレベル、特に小規模コミュニティに拡大すること、ならびにシステムの安定と持続可能な経済成長を目指す」と述べている。
現金引出と現金預入は銀行ATMまたはQRIS加盟店で QRコードをスキャンし、資金源を選択して暗証番号を入力するだけで可能。QRISユーザー間での送金は、資金の受取人が生成したQRコードをスキャンし、資金源を選択して暗証番号を入力すれば完了する。
現金引出手数料は、提携決済サービスプロバイダー(PJP)のATMを利用した場合は無料。その他の代理店等を介した場合は取引ごとに6500Rpかかる。現金預入手数料は、ATMを利用した場合は無料。その他の代理店等を介した場合は取引ごとに5000Rpかかる。送金手数料は同一PJPユーザー同士の送金手数料は無料だが、それ以外の場合は取引額により2000〜2500Rpかかる。