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インドネシアでも大人気のK-POP ロマンチックと白い肌が若者魅了

韓国の大手芸能プロダクション「S.M. Entertainment」の所属アーティストが一堂に会するライブ「SMTOWN LIVE 2023 SMCU PALACE @JAKARTA with KB Bank」が9月23日に南ジャカルタの「ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム」で開催された。ジャカルタでの開催は実に11年ぶり。

K-POPの先駆的な活躍をしてきた「東方神起」や「SUPER JUNIOR」をはじめ、「Red Velvet」や「aespa」 、「WayV」、そして現在インドネシアで大人気の「NCT 127」、「NCT DREAM」が多くの現地K-POPファンを熱狂させた。あまり知られていないかもしれないが、インドネシアは世界屈指のK-POP人気の高い国である。

「X」(旧Twitter)が公開している2021年のデータによると、21年にK-POP関連のツイートが一番多かった国はインドネシアで(日本は10位)、K-POPファンが多い国もインドネシアが1位(日本は2位)に輝いている。単純に人口が多いことも一つの要因だが、当地ではやはりK-POPと韓流ドラマの人気ぶりを感じる。21年に「マクドナルド」が「BTS」とのコラボ商品を発売したところ、人が殺到し、コロナ禍ということもあり十数店舗が一時休業を余儀なくされたこともあった。

なぜそこまで人気なのだろうか。知人に聞くと「韓流ドラマはロマンチックで分かりやすく、K-POPアーティストも肌が白く美男美女ぞろいだから」と返ってきた。確かにインドネシア人はロマンチストが非常に多く、若い世代を中心に白い肌への憧れを持つ人も多い。その辺が上手くマッチし、アニメは日本だが、音楽やドラマは韓国という潮流があるように感じられる。

30歳未満の若年層が人口の半数程度を占める現在のインドネシアは、その秘めたるエネルギーがとてつもなく大きく、いったん流行すればあっという間に一大ムーブメントとなる。

K-POP界のトップランナーである「東方神起」や、ぞくぞく出てくるニュースターに若者がこぞって熱狂するのは自然な流れなのかもしれない。今回のライブで一番高い席は360万ルピア(税込)で、今年のジャカルタ首都圏の月額最低賃金の7割強の値段だった。それでもアリーナ席は若い女の子で溢れかえり、スタジアムの外でペンライトを振る人も多くいた。

今回のライブに参加したある「東方神起」ファンによると、スタジアムが一番盛り上がったのはNCTで、「NCT127」と「NCT DREAM」が登場した際のひと際大きな歓声とその熱狂ぶりにただただ圧倒されたという。日本のアニメや食文化が大人気なのはうれしいことだが、加えてJ-POPアーティストも当地でK-POPに比肩する大熱狂を生み出す未来を願っている。