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ポルトガルをルーツとするインドネシアの大衆音楽クロンチョン

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クロンチョン音楽は、インドネシア人だけでなく植民地時代にはオランダ人にも深く愛されてきたインドネシアを代表する音楽のひとつ。16世紀にポルトガルの船員たちによってカンプントゥグに持ち込まれたポルトガルの楽器と音楽が、インドネシアの大衆音楽として発展したものである。

北ジャカルタのポルトガル集落ことカンプントゥグのツアーガイド、アーサーさんは「日本植民統治時代には日本が西洋的なものを強く拒否したため、クロンチョンは途絶えました。独立後も人々はクロンチョン音楽を演奏する勇気を持てずにいました。一度は途絶えたクロンチョン音楽を復活させたのはカンプントゥグのクロンチョン楽団『モレスコ・トゥグ』でした。その後1988年に新たな楽団『クロンチョン・トゥエゴエ』が、さまざまな活動を通じて、多くの人々にクロンチョン音楽を再度紹介し、クロンチョン音楽は国内だけでなく海外からも注目される音楽となりました」と語る。

クロンチョン楽団は通常、フルート、ヴァイオリン、チェロ、ギター、ベース、チャックとチュック(クロンチョンギター)とボーカルで構成される。興味のある方は、ジャカルタ・クリエイティブ・ツーリズムと北ジャカルタ観光クリエイティブ・エコノミー・サービスが開催するウォーキング ツアーに参加してみて。