インドネシア政府は6日、生活支援策とする貧困層へのコメの配布期間を、2024年6月まで延長すると明らかにした。政府は当初、コメの無料配布を今年11月まで計画していた。イスタナ(大統領宮殿)で開かれた関係閣僚会議後の発表で、ズルキフリ・ハサン貿易相は、急激なコメ価格の高騰が続く中、政府の価格統制の介入を強化することが狙いと説明した。
政府の備蓄用のコメは来年1月まで海外から輸入を続け、備蓄は十分との認識を示した。備蓄量は200万トンを達成する予定だという。貧困層2200万世帯を対象とし、コメ10キロを配布する。これを受け、アイルランガ・ハルタルト経済調整相は、食料調達公社(BULOG)が19.1兆ルピアの追加予算を計上する必要があるとした。