ジャカルタ首都特別州保健局は、ボルバキア菌を蚊に感染させる手法でデングウイルス感染症(通称デング熱:DBD)を制御するプロジェクトを進めており、同ウイルスの媒介体であるネッタイシマカの60%がボルバキア菌に感染すれば同プロジェクトが成功するとの見解を明らかにした。同局サーベイランス・疫学・予防接種室のンガビラ室長は12月9日、同プロジェクト試験導入対象都市として選定された5都市で、まだボルバキア菌感染蚊が60%に達していないため実施期間を延長すると述べた。有効性は無作為比較試験によって蚊の成長サイクルである14日ごとに研究室のラボで確認している。
ネッタイシマカは蚊全体の20%程度を占めているが、ボルバキア菌感染蚊の卵コンテナを該当地域に定期的に設置することでデング熱ウイルスを媒介しない蚊を繁殖させる狙い。