M.ヘリンドラ国防副大臣は11日、仏ダッソー社製の戦闘機「ミラージュ2000-5」の中古機12機をカタールから購入することを中止したと発表した。中古戦闘機の購入を巡っては、プラボウォ国防相が、贈収賄の疑いで逮捕されたギリシャ出身のエヴァ・カイリ元欧州議会議員と結託していたとの一部報道を否定し、財政の余力に限りがあるためと強調した。
今後は、同社製の多用途戦闘機「ラファール」を段階的に導入する計画を明かし、空軍の防空システムの強化に努めるとした。政府は2023年1月31日、国防省を通じて、カタール政府と戦闘機「ミラージュ2000-5」12機と、その支援機材の売買契約を締結した。当時の購入額は7億3300万ユーロ(11兆8300億ルピア)に相当する。しかしヘリンドラ氏によると、売買契約における違反はなかったとして、カタールから制裁を受けることはないという。