アップルのティム・クックCEOは、4月17日にジョコ・ウィドド(ジョコウィ)大統領との会合後、インドネシアに製造施設を建設する意向を示した。これは、中国に依存する供給チェーンを、ベトナム、タイ、インドなどの他国へ多様化する動きの一環である。会合の中でジョコウィ大統領は、製品に占めるインドネシアでの製造部品量を増やすようアップルに要請した。インドネシアは、アップル製品の東南アジア市場の45%を占めているが、国内の製造業者はiPhoneの部品の一部しか生産していない。
政府は国内市場で販売される電話機に対して、国内コンテンツの最低割合を35%と定めているが、アップルは国内コンテンツ要件を満たすために開発者アカデミーの設立などに投資している。開発者アカデミーの設立に、アップルはこれまで合計1,600億ルピア(9,875万ドル)の投資を行っており、バリ島に4番目のアカデミーを設立予定である。