南スマトラ州ルブックリンガウ県に住むマルリアさんは、住民・民事戸籍登録局で電子住民登録の手続きを行う際、知らないうちに自身の国籍が、マレーシア国籍になっていることがわかった。驚いたマルリアさんは、国外への渡航歴はなく、国籍変更の手続きもしていないと訴えたところ、マルリアさんの名前や生年月日と全く同じ別の人物が、マレーシア国籍へ変更し、同国キナバル県へ移住していたことが判明。その人物が国籍変更をした際に、行政側の不手際でマルリアさんのデータも変更されていたという。
同局のムハンマド・イクバル局長は、この事実を認めて謝罪し、マルリアさんには正式な住民登録番号が贈られた。マルリアさんは地元紙の取材に対して、「国外追放されるのではないか、死亡したらどうなるのかなどと不安な日々を過ごしたが、これでようやく安心できる」と笑顔で答えた。