エネルギー鉱物資源省は、リチウムなどの重要な鉱物の埋蔵地を探査するために、フランスの鉱業グループであるエラメット社との提携に合意した。この提携は、インドネシアが電気自動車(EV)産業で世界的なハブになるという目標の一環である。リチウム、ニッケル、コバルトはEVバッテリーの製造に欠かせないが、インドネシアではリチウムが不足している。エラメット社との提携では、同社が技術を提供し、政府が中部ジャワ州を含む地域での探査研究の許可を発行する。探査活動は今年8月に始まる予定だ。
また、政府は世界最大のリチウム生産国であるオーストラリアとの関係を強化し、リチウムの輸入割当量を年間12万トンに倍増することに合意した。インドネシア商工会議所(Kadin)も国内最大のリチウム鉱床をもつ西オーストラリア州政府との協定を締結し、産業能力の強化とスキルの投資を目指す行動計画を採択した。