国家警察委員会(インドネシア国家警察を監督する諮問機関)は5月11日、交通違反を取り締まる国家警察交通警察隊が今後、インドネシアで広く普及しているメッセージアプリ「ワッツアップ」を介した違反チケットの発行通知を試験運用する予定だと明らかにした。
すでに、首都圏警察の管轄区域内で5つの交通警察公式番号によるワッツアップ通知を試験的に導入しており、現在システムの安全性などについて評価が行われている。
交通違反チケットはこれまで郵送で通知されていたため、電子通知によって、よりスピーディーに、かつ安価に行政サービスを提供することができるようになる。
多くの利点がある一方で、警察からの電子通知を装った詐欺の横行など懸念点も多く、IT専門家によるセキュリティー面の強化が求められる。首都圏警察交通警察隊長は、評価が終わり次第専門家による検証を行う予定で、今年中に準備が整うことを願っていると述べた。