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慌てないように知っておきたい伝統料理ナシ・パダンの食事マナー

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ナシ・パダンは、西スマトラ州のミナンカバウ地方発祥のパダン料理の総称。さまざまな種類の副菜が楽しめることから、ミナンカバウだけでなく、インドネシア全土で人々に広く愛されてきた。

ナシ・パダンの起源は、オランダ植民地時代に遡る。当時、西スマトラ島を含むあらゆる地域からたくさんの人が仕事を求めてジャカルタ、バンドン、スラバヤなどの大都市に移住していた。元来ナシ・パダンの副菜は鶏肉、魚、卵、野菜などのシンプルなものが主流であったが、1940年代にSiti Fatimahという一人の実業家がジャカルタでパダン料理の店を開いたことをきっかけに、ジャカルタ周辺でナシ・パダンは大きく発展していった。

パダン料理のレストランには2つのタイプがある。ショーケースを見て直接食べたい料理を選ぶオーダー方式が最も一般的だが、大きな店では、注文をしなくてもレンダン(牛肉の煮込み)、魚のカレー、茹で野菜など小皿に入った様々な料理が次々とテーブルに提供されるサービング方式が採用されていることも多い。客は提供された数々の料理の中から食べたいものだけを食べ、食べた分だけ支払う。

片方の手で食事をするのもミナンカバウ地方の食事作法の一つ。食事の前後にはライムのスライスが入った卓上のフィンガーボウルで手を清めよう。