絶滅危惧種であるワウワウテナガザル(Javan gibbon)5匹が10日、これまで飼育されていた西ジャワ州ボゴールのリハビリテーションセンターから、バンドン市近郊のマラバル山保護林に移送された。
グデ・パングランゴ国立公園のサプト・アジ・プラボウォ園長によると、5匹は2つのグループに分けられ、1つのグループは雄・雌のつがいと雌の子ども、もう一方のグループは雄・雌のカップルから成るという。
5匹は8月に完全に自然に放たれる予定で、しばらくの間は保護林で生活し、自然に戻るための準備をするという。ワウワウテナガザルは国際自然保護連合(IUCN)のIUCN絶滅危惧種レッドリストで絶滅の危機にあると分類されている。違法な商取引、狩猟、生息域の減少などにより個体数が減少し、現在世界中に2,500匹以下が生息していると推計されている。