インドネシアは中国の急増するドリアン需要を取り込み、最大80億ドルの価値がある市場を狙っている。昨年、中国は67億ドル相当のドリアンを輸入し、その95%はタイからのものであった。インドネシアは約183万トンのドリアンを生産しているが、その90%を国内で消費し、輸出はわずかである。
ルフット海洋・投資調整大臣は6月末の中国訪問後、中国と協力してインドネシアのドリアン輸出能力を向上させる計画を発表し、中央スラウェシからファクファク(西パプア)の既存のドリアン生産地域を大規模なプランテーションにすることを目指している。
専門家によると、インドネシアは120以上の品種があるが、大部分は野生種で品質が一貫しておらず、輸出市場で競争するのは難しい。また、政府は既存の農家を指導して輸出能力を向上させるべきとの指摘や、国内の需要も高まっているため、まずは国内生産の拡大を優先すべきだとの意見もある。