南カリマンタン州バンジャルマシン市で14日、有毒植物のチョウセンアサガオなどを接種した男性50人と女性3人の計53人が病院に搬送され、うち2人の死亡が確認された。亡くなったのは22歳と44歳の男性2人。治療中の患者は、今も意識不明、または意思疎通が十分にできない状態だという。
警察によると、南カリマンタンや中部カリマンタン州の6都市から集まった男女で、チョウセンアサガオの接種だけでなく、アルコールや他の薬物と混ぜて飲むなどしており、重い中毒症状に陥っている。警察は、チョウセンアサガオを食べないように呼びかけるとともに、事件の経緯を詳しく調べる方針。
チョウセンアサガオは、ナス科に属する多年草で、昔から世界中で魔術や宗教儀式に使われていた。しかし、種には毒があり、毎年偶発的な中毒による死亡事故が報告されている。