次世代の新常識を牽引(けんいん)するTOPPANに学ぶ。正しいRFIDの使い方｜TOPPANエッジ株式会社

印刷業界最大手のポジションに甘んずること無く、時代のニーズを捉えながら自社の強みを武器に事業構造を変革してきたTOPPANホールディングス。傘下のTOPPANエッジは過去20年来、RFIDの開発・製造に取り組み、自動化やマス・カスタマイゼーションといった次世代のニーズにいち早く対応する様々なユースケースを実現してきた。最善のツールの最適の活用法は彼らに学べ!

話者プロフィール

染森 和彦氏
TOPPANエッジ株式会社 グローバル統括本部 常務執行役員 統括本部長

岡 正俊氏
TOPPANエッジ株式会社 事業推進統括本部　ITイノベーション本部 本部長

インタビュー本文

――TOPPANエッジのインドネシアにおける事業をご紹介ください。
染森氏：

2019年8月にインドネシアで業界シェア約7割を誇るレイコム・ドキュメント・ソリューションズ社を関連会社化し、インドネシアにおけるビジネスフォームの製造やデータ・プリント・サービス(DPS) 、ドキュメントマネジメント事業を強化しつつ、デジタルソリューション事業の展開を進めてまいりました。そのDX事業の一環として、RFIDの販売・運用・保守、ビジネスソリューションのご提供を行っています。レイコム・ドキュメント・ソリューションズ社を窓口に、我々のノウハウやソフトウェアをジャカルタ、チカラン、スマラン、スラバヤ近隣の製造・医療業界を中心とした日系企業、ローカル企業にご提供していきたいと考えております。

――RFIDの実際の導入事例とメリットを教えてください。
岡氏：

日本国内の実績ですが、大手自動車会社さまに、カスタマイズ済みの完成車を工場から販売代理店まで運搬する際の位置情報を管理するシステムをご納品しています。フロントガラスにRFIDタグを貼り、読み取ることで、広大な新車ヤードにおいても遠隔で位置情報が取得できます。
別の大手自動車会社さまには、RFIDによる車両の識別に加え、GPSとRFIDを用いて、車両の位置情報をボタン一つで登録し、リアルタイムに把握できる物流管理システムを共同開発し、運用を開始していただいています。位置情報の登録や集計などの大幅な効率化が実現しています。
製造現場におけるRFID導入のメリットには、自動化促進、在庫管理や棚卸し作業の効率向上、ヒューマンエラーの防止、そして品質管理が挙げられます。先程の自動車の例のようなマス・カスタマイゼーションやロット管理から個品管理への移行の流れは、やがて自動車メーカー各社だけでなく自動車部品メーカー業界にも求められようになるかと思います。何かトラブルが発生した際に、最小単位で問題の特定や原因究明が可能になることも、大きなメリットになるかと考えます。

――RFID事業における御社の強みは？
岡氏：

まず一点、自動車メーカーや製薬会社など、高い品質を求められる領域でご活躍の企業さまの採用実績が多い点が挙げられます。静岡県の自社工場で製造・検査をしたRFIDを出荷しており、厳格な個体管理をお求めのお客さまより、厚いご信頼をいただいております。
次にRFIDタグだけでなく周辺機器とソフトウェアもワンストップでご提供できる点も弊社の強みです。レイコム・ドキュメント・ソリューションズ社と連携し、読み取り機器の選定、制御、業務アプリケーションの導入まで、お客さまの現場に足を運びしっかりとサポートさせていただきます。
RFIDの導入においては、機能、形状、価格の異なる様々なタグをどう使うか、 どこに貼れば課題が解決できるか、といった運用のノウハウが非常に重要となります。弊社には幾多の導入実績で積み重ねた経験がございます。現場を視察させていただき、お客さまのご要望をヒアリングさせていただいた上で、利用シーンや求められる耐久性などに応じて使い分けでき、かつ費用対効果の面でもご納得いただけるような最適な改善案をご提案させていただきますので、まずはお声掛けいただければ幸いです。

――インドネシア市場の反応と今後の目標を教えてください。
レイコム・ドキュメント・ソリューションズ社 浜 陽一郎氏：

実証実験などにより、大量のモノを一度に読み取れるRFIDの価値を、多くの企業さまにご実感いただいています。日本からの強力なサポートを活かしながら、現地の組織体制の強化とノウハウの蓄積を進め、よりスピーディーにサービスがご提供できるような体制を築き、次の5年でインドネシアにおけるRFIDソリューションのトップベンダーとしての確かな基盤を築いていくことを目指しております。

岡氏：

人手不足の深刻化、人件費の高騰、DX化の推進と、世の中は大きく変わりつつあります。「DX化の推進」という命題を本社から命じられる企業さまも多いかと存じますが、地に足がついた形でデジタル化を進めるという意味でも、RFIDは非常に有効なツールだと思います。導入後も継続的にバックアップをさせていただきますので、ぜひご検討ください。

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