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サテ(串焼き)のビル⁉︎バンドンの「Gedung Sate」の名前の由来

(c) kompas.com

西ジャワ州バンドン市にある西ジャワ州政府の庁舎は、オランダ植民地時代に建てられた、バンドンを代表する歴史的な建物のひとつ。「グドゥンサテ(Gedung Sate)」のニックネームで知られるこの建物だが、どうしてそう呼ばれているのだろうか。

グドゥンサテは1920年に着工、1924年に竣工された。当時、植民地政府の首都をジャカルタからバンドンに移転する計画があり、その一環として建設されたが、1930年代の不況の煽りを受け、移転計画は実現には至らなかった。当時同建物は、植民地政府の公共事業庁舎として設計、使用されていたことから、もともとの名称は「公共事業庁舎」であったと考えられるが、建物の中央の塔の部分の、6つの丸が串に刺さったような形状の飾りがサテ(串焼き)に似ているため、人々は愛着をこめてこの建物を「グドゥン・サテ(サテのビル)」と呼ぶようになった。この飾りは、この建物の建設に注ぎ込まれた600万ギルダーを象徴しており、飾りとしてだけでなく、避雷針の役割も果たしている。

インドネシア独立後、当時公共事業大臣を務めていたアビコエスノ・チョクロソエジョソは、1945年12月までグドゥン・サテに事務所を構えていた。そして1980年から現在まで、西ジャワ州政府の庁舎として使われている。