西パプア民族解放軍・自由パプア組織（TPNPB-OPM）は9月21日、約20カ月にわたり人質として拘束していたスシ・エアーのパイロット、フィリップ・マーク・メルテンスさん（ニュージーランド国籍）を解放した。
解放作戦を続けてきたカルテンツ平和対策部隊の責任者は、パプアの宗教指導者を含め関係者へのソフトアプローチによって犠牲者を出すことなく解放にこぎつけたと発表した。フィリップさんは解放地点となったンドゥガ県ユグル村まで一旦移送され、ヘリコプターが送迎に向かった。
中継地点への身柄引き渡しの際、TPNPBのエギアヌス司令官は自身の故郷があるンドゥガへの攻撃停止と軍隊の即時撤退を求めインドネシア国軍への伝言を預けた。故郷付近での大規模な攻撃を防ぐために人質が解放された可能性がある。フィリップさんは同日夜、ジャカルタのハリム・ペルダナ・クスマ空軍基地に到着した。
