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国を揺るがした9.30事件について学べる ジャカルタの博物館&記念碑

(c) travel.kompas.com

1965年に発生したインドネシア共産党勢力によるクーデター未遂事件「G30S」こと「9.30事件」はインドネシア共産党の壊滅と政権交代を引き起こしたインドネシア史における重大な事件のひとつ。未だ謎に包まれた部分もあるこの事件について、事件の舞台ジャカルタで学んでみよう。

東ジャカルタにあるパンチャシラ・サクティ記念碑は、9.30事件の犠牲者を追悼する記念碑。同事件で殺害された7人の陸軍将校の遺体が遺棄された井戸がある場所でもあり、当時使用されたヘリコプターや武器、軍服、ジオラマが展示される「共産党の裏切り」と呼ばれる博物館がある。

ジャカルタ中心部メンテン地区にあるアブドゥル・ハリス・ナスティオン陸軍将軍博物館は、9.30事件で暗殺を免れた同氏の旧邸宅を活用した博物館。館内には家族の写真などが展示されている他、将軍の娘イルマさんが射殺された襲撃の様子が人形によって再現されている。

同じくメンテン地区にあるサスミタ・ロカ・アフマド・ヤニ博物館は、9.30事件で亡くなったアフマド・ヤニ将軍の旧公邸。故人の遺品や襲撃の様子を展示した歴史室がある。またインドネシア独立宣言の場所として知られるプロクラマシ(独立宣言)公園にも記念碑があり、事件の犠牲者を追悼するイベントが度々開催されている。