インドネシア政府は給食プログラム（MBG）を通じて国内乳業の活性化を目指している。特に酪農協同組合からの購入を促進し、輸入依存を減らす方針だ。しかし、インドネシア乳業協同組合連合（GKSI）のウナン・スダルマ事務局長は、協同組合の生産性向上には、冷蔵設備の整備や品質管理などの課題や、若者の農業離れや乳牛の減少も生産力低下に影響していると指摘している。
MBGプログラムは1日300万リットルの供給が必要だが、現在の国内生産は123万リットルにとどまり、大部分を輸入に依存している。牛乳加工産業協会（AIPS）のソニー事務局長はMBGプログラムを支持しており、栄養改善や乳需要拡大に期待している。また同氏は、農家支援として技術指導、衛生的な搾乳容器、冷却装置、品質検査ツールを提供することを提案。無利子融資、乳牛供給を通じて生産量を増加させ酪農家の収入を向上させることも重要だと強調している。
