海洋漁業省は11月16日、インドネシア東部ニューギニア島と豪州を隔てるアラフラ海で密漁が横行している事態を受け、国連開発計画(UNDP)と連携してマルク州アンボンにアラフラ海学習・情報センターを設立した。正式な捕獲量のデータが取られていないが、アラフラ海の漁業管理区域では、組織的な密漁のほか、資源管理のルールを十分に理解していない一般市民による個人的な消費を目的とした密漁も発生していた。
同センターを設立した海洋漁業省の人材開発・普及機関のリリー・アプリルヤ・プレギワティ所長は、「一般市民や漁師、政府関係者などすべての人が生態系アプローチを学び、海洋資源を持続的に管理する能力を高めるために設立した。これは具体的な取り組みであり、特にアンボン市民の教育の発展と技能の向上を図る重要な第一歩となる」と見解を述べた。