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スマランの歴史的建造物「ラワン・セウ」には本当に扉が1,000個ある?

(c) detik.com

中部ジャワ州スマラン市の「ラワン・セウ(ジャワ語で「千の扉」を意味する)」は、インドネシアで最も有名な歴史的建造物のひとつ。インドネシア観光創造経済省の公式サイトによると、「ラワン・セウ」にあるドアの数は928個とのことで、残念ながら1,000には72個足りないが、「同建物に多数ある大窓をドアとしてカウントすればほぼ1,000個だ」という見解や、「そもそも「千」は大きな数を表す言葉のひとつであり、単純に扉が多くあることから「千の扉」と呼ばれたのでは」との見解がある。

1万8,232㎡の敷地に建つ「ラワン・セウ」は、1900年代オランダ植民地時代に蘭印鉄道の本社ビルとして建設された。建築資材には、富・繁栄・最高階級の象徴であったレンガが使用された。当時レンガはまだ珍しく、1個当たり30万Rpの値がついていたと推定される。1942年には日本に接収され陸軍司令部兼輸送事務所として使用された。「ラワン・セウ」は1945年10月15日から5日間にわたり起きたインドネシア軍と日本軍の武力衝突、スマラン事件(五日間戦争)の静かな目撃者であることも忘れてはならない。さまざまな修復と改築を経て、現在は運転士の制服から切符の印刷機に至るまで、列車に関連する品々のコレクションが展示される博物館として、街を見守っている。