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ソロに多数存在する非ハラール料理と歴史的事件の意外な関係性

(c) food.detik.com

中部ジャワ州ソロの人気店「Ayam Goreng Widuran」が販売するアヤムゴレンが実は非ハラール料理であったことが判明し、波紋を呼んだ。従業員によると、フライドチキンの衣には豚脂が使われているとのこと。これをきっかけに、なぜソロには非ハラール料理が多数存在するのかという疑問が浮上するようになった。

ソロにおける非ハラール料理の歴史について、シェフ・料理歴史家のWira Hardiyansyah氏は「1740年、砂糖の価格下落と政府による弾圧に対する不満を理由に中国系の砂糖工場労働者の集団が起こした暴動がバタヴィア全体に広がったことを発端に発生したバタヴィアの華僑虐殺事件(Geger Pacinan)、またその翌年にスマランで発生した虐殺事件は、ソロにおける非ハラール料理の歴史の始まりとなりました」と説明する。

「事件後スマランに住んでいた中国系住民の多くがソロに移住しました。Gus Dur第4代大統領が彼らに自由を与え、市場は急速に発展。彼らの故郷の味、非ハラールの家庭料理は多くの人に親しまれました。18〜19世紀頃にソロのチャイナタウン文化は消滅しましたが、代々ソロの市長たちは寛容な都市のイメージを強調し、非ハラール料理フェスティバルも開催してきました」と同氏は加えた。