東ヌサ・トゥンガラ、フローレス島の南岸の町Endeは、ブン・カルノことスカルノ初代大統領が1934年1月から1938年10月まで過ごした流刑地として知られている。
家族とともに制限された生活を送っていたブン・カルノは、執筆、絵画制作、多元主義とイスラム教の研究に時間を費やした。彼が自らの考えを深める時間を過ごした場所のひとつが、パンノキの木陰であった。この木の下で生まれたアイデアをもとにインドネシア共和国の国是とされる五原則パンチャシラが定められたことからEndeはパンチャシラ発祥の地とされている。現在は「Taman Renungan Bung Karno」または「Taman Renungan Pancasila」と呼ばれる同園にはパンノキの下に座り海を眺めるブン・カルノの像があるが、現在あるパンノキは1981年に植え替えられたものだそう。
近くにはブン・カルノが4年間幽閉されていた家が博物館として残されている。博物館内部には当時使用されていたベッド、調理器具、ブン・カルノのビオラや絵画などが展示されている。色が変化する3色湖Kelimutu湖、黒砂のMbu’uビーチ、ユニークな彫刻が施された伝統的な円錐形の家々が見学できるWologai伝統村などの観光スポットも同時に訪れてみては。