インドネシアビジネス必携「駐在ハンドブック2025」発行!配送申込はこちら

BRIN、インドネシアが気候変動の新たな段階に入ったと発表

インドネシア国立研究イノベーション庁(BRIN)の研究者らは、インドネシアが気候変動の新たな段階に入ったと発表した。1990年から2050年までの長期的な気候変動に関する研究に基づくものだ。

BRIN気候・大気研究センターのエルマ・ユリハスティン氏は、この新たな段階は、地球の気温上昇に対するインドネシアの地域的な反応を反映していると説明する。インドネシアは海洋に囲まれた国であるため、気候変動への反応は地域によって不均一になるという。

具体的な影響としては、雨季の長期化、乾燥日数の増加、豪雨の頻度増加などが挙げられる。特にスマトラ南部、ジャワ西部、カリマンタン南部、スラウェシ南部では、豪雨の激化が懸念される。一方、インドネシア南部では乾季がより湿潤化し、ジャワ中部・東部、バリ、ロンボク、ヌサトゥンガラでは豪雨の頻度の増加が懸念される。

この研究成果は、国際的な学術誌に掲載されており、インドネシアにおける気候変動への対策に重要な役割を果たすものと期待される。