アジア開発銀行(ADB)の神田眞人総裁は、ASEANパワーグリッドを通じてインドネシアが東南アジアにおける再生可能エネルギー開発の中心的な役割を果たす可能性があると述べた。ASEANパワーグリッドは、ASEAN諸国間の電力網統合を促進するイニシアチブであり、各国の余剰電力を活用することで地域全体のエネルギー安全保障を高めることを目指す。
神田総裁は、同イニシアチブがASEAN加盟国間の再生可能エネルギー分野における相互接続性を高め、インドネシアがその中心的な役割を果たすことができると強調したと、NTB州ロンボク中部での視察後に発言した。ADBは、ASEAN諸国への支援強化にコミットしており、神田総裁は人材育成を重視すると述べている。同総裁は、24日までのインドネシア滞在中、政府関係者との会談も予定している。