インドネシアのバタムと中国海南省洋浦、マレーシアのコタキナバルを結ぶ新たな定期コンテナ航路が8月21日に開設された。中国海運大手のCOSCOが運航する。バタム港から洋浦港への初の直行便の運航を記念し、両国間の海上接続を強化する見通しだ。
COSCO Shipping Lines Indonesiaの王偉(ワン・ウェイ)マネージングディレクターは就航式典で、「新航路は地域間の接続を強化する重要な一歩だ。輸送時間と物流コストを削減し、中国とインドネシア間の貿易に大きな利便性をもたらす」と述べた。この航路は洋浦で南北アメリカへの主要航路と接続し、インドネシアからアメリカへの高速ルートを確立する。
港湾を管理するペルセロ・バタムのジョコ・プラセティオ社長は、「直行便はコストと時間を節約し、地元産業を後押しする」と強調した。バタムでは電子機器や造船などの産業が急成長しており、2024年のバタム港のコンテナ取扱量は約67万TEUに達した。