インドネシア大統領府の報道局は9月29日、CNNインドネシアの記者ディアナ・バレンシア氏の取材用IDカードを取り消した件について謝罪し、同氏にIDを返還した。宮殿報道・メディア・議定局のユスフ・ペルマナ副局長は、9月27日に取り消されたIDをディアナ氏に直接手渡したと発表した。
この返還の場には、CNNインドネシア編集長のティティン・ロスマサリ氏、プレス評議会副議長のトトク・スリアント氏、報道・メディア・情報局(BPMI)局長のエルリン・スアスティニ氏らが立ち会った。
ID取り消しのきっかけは、ディアナ氏がプラボウォ・スビアント大統領に対し、無料栄養食プログラム(MBG)における食中毒事件への特別指示を質問したことだった。エルリン・スアスティニ局長は今回の措置を後悔していると述べた。
ディアナ氏は、大統領府報道局が謝罪しIDを返還したことに感謝の意を表明。ティティン編集長も、今回の謝罪が今後の報道機関との協力関係改善につながるとの期待を表明した。大統領府報道局は報道の自由と透明性を尊重すると強調している。