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ガルーダ運航停止機、2026年復帰へ ダナンタラが整備加速

インドネシアの投資管理庁ダナンタラ(BPI Danantara)は、国営ガルーダ・インドネシア航空の運航停止機を2026年までに全機復帰させる方針を明らかにした。巨額の資金注入で整備を加速し、収益改善を目指す。

ダナンタラのマネージングディレクターであるフェブリアニー・エディ氏は、ガルーダの再編における最優先事項として、運航停止中の航空機の整備・保守の迅速化を掲げた。同氏は、運航停止機が航空会社に収入喪失とリース料発生の二重の損失をもたらしていると指摘。来年中に全ての運航停止機がサービスに戻ることを目標とした。

現在、ガルーダとその子会社シティリンクには、技術整備が必要な数十機の運航停止機が存在する。特にシティリンクの機体が多いという。ダナンタラは、臨時株主総会で承認された総額23.67兆ルピア(約2,300億円)の増資を、主に機体整備を含む運転資金に充てる計画。うち約8.7兆ルピアをガルーダへ、約14.9兆ルピアをシティリンクへそれぞれ配分する。

フェブリアニー氏は、新型コロナウイルス感染症パンデミック以降の世界的なMRO(整備・修理・オーバーホール)能力不足が課題であると説明した。一部のエンジン整備は海外での対応を要すると述べた。運航再開後は、ガルーダのサービス水準を向上させる方針も示した。ガルーダ・インドネシアは、ダナンタラからの資本注入によって財務基盤を強化し、経営改善を図る見込みだ。