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インドネシア経済、2026年に5.2%成長予測 若年層消費が牽引

経済金融開発研究所(Indef)のシニアエコノミスト、アヴィリアニ氏は12月9日、インドネシア経済が2026年に前年比5.0~5.2%の成長を達成するとの楽観的な見通しを示した。国内の豊富な若年層人口が国内消費を活発化させ、経済成長の主要な原動力となると指摘する。

アヴィリアニ氏は、ジャカルタでの討論会で、高齢化が進む先進国が2~3%程度の低成長にとどまる一方、インドネシアを含む新興国は4~6%の成長率を維持する傾向にあると説明した。

同氏によると、政府は国民の購買力を維持し、民間および国有企業が投資を加速させる環境を整備する必要がある。また、新政権発足後1年が経過し、投資家の様子見姿勢が薄れていることも成長を後押しすると見られる。インドネシアは外国人投資家からの多額の投資流入があり、投資先として依然として魅力的な国であるとアヴィリアニ氏は評価した。

一方で、同氏は経済成長の不均衡を主要な課題として挙げ、「政府の任務は5%成長だけでなく、より公平で質の高い成長を実現することだ」と述べた。