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インドネシア中銀総裁、2026年の利下げ余地示唆

インドネシア銀行(BI)のペリー・ワルジヨ総裁は、2026年に政策金利を引き下げる余地が残されていると表明。総裁は、インフレ率が低く安定的に推移するとの予測や、経済成長促進の必要性がその根拠となると説明した。

BIは、2024年に1回、2025年に5回にわたり、合計150ベーシスポイント(bp)の利下げを実施した。現在の政策金利BIレートは4.75%である。

今後の利下げについては、インフレ動向、経済成長、ルピア為替レートの安定性などを毎月の理事会(RDG)で評価し、判断する方針。ペリー総裁は「引き下げ幅や時期はRDGで逐次評価する」と述べた。

また、世界的な不確実性が高まる中、BIはルピア為替レートの安定化策を強化する。海外・国内為替市場への介入、国債の買い入れを通じて市場の安定を図る。主要通貨供給量の伸び率を12月以降、年間を通じて2桁台に引き上げ、流動性を実体経済へ誘導し、経済成長を後押しする考えだ。