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湖面に捧げる祈り―マゲタンの伝統「ラブハン・サランガン」が無形文化遺産へ

(c) kumparan.com

東ジャワ州マゲタン県の象徴であるサランガン湖。ここで何世代にもわたり受け継がれてきた伝統行事「ラブハン・サランガン」が、ついにインドネシア文化省によって無形文化遺産(WBTb)に認定された。

これは単なる観光向けの儀式ではない。マゲタン県の摂政であるナニック氏が語るように、自然への畏敬と神への感謝を捧げる、地域にとって精神的な支柱なのである。ラマダン(断食月)を迎える前に行われるこの村の浄化儀式では、豊かな大地の実りが湖へと捧げられる。それは人間と自然のシナジーを象徴する、息をのむほど厳かで美しい光景だ。

県観光文化局長のジョコ氏は、この認定を「大きな成果」とし、今後は国のイベントカレンダーへの登録を目指すと意気込む。実際、サランガン湖への観光客数は2025年に109万人を超え、前年を上回る活況を見せている。

伝統という「教え」を守りつつ、多くの人々を惹きつける「見世物」としての魅力も兼ね備えたラブハン・サランガン。マゲタンの人々が守り抜くこの調和の精神は、訪れる者の心にも深く刻まれることだろう。

もうひとネタ!
作物を湖に流すのは「もったいない」ではなく、自然からの恵みを自然へ還す究極のギブ・アンド・テイク。 ラマダン前の「心のデトックス」としても、現地の人々には欠かせない神聖な節目なのだ。