ジョグジャカルタにある広場、アルンアルン・キドゥルの夜は、数々の屋台やアトラクションで賑わいを見せる。その中でも圧倒的な人気を誇るのが「マサンギン」と呼ばれる名物アクティビティである。マサンギンとは、「二本のガジュマルの木の間を通る」という意味の言葉の略語である。目隠しをした状態で、広場にそびえ立つ二本の巨木の間をまっすぐ通り抜けることができれば、その者の願いが叶うという神秘的な伝説が語り継がれている。
この地を長年見守ってきた案内人によれば、かつてこれは王宮に仕える従者となるための必須の試練であったという。二本の木の間を無事に通り抜けられる者は、王に仕える純粋な心を持っているとみなされたのである。
現在ではわずか5,000ルピアで目隠しを借り、誰でもこの神聖なゲームに挑戦できる。興味深いことに、成功者にはある共通点があるようだ。「何も願わず、ただ歩いた」と語ったある観光客は一発で成功を収めた。一方、ジャカルタから来たというある女性は二度失敗した後、迷いを捨てて無心になった三度目でようやく成功したという。どうやら欲を持たず「無心」になることこそが、ガジュマルの木に受け入れられる最大の秘訣のようだ。
もうひとネタ!
かつては夕方5時頃から始まる文化だったが、現在は午後3時から深夜まで挑戦可能で、夜が更けるほど熱気を増して盛り上がりを見せるのである。


















