首都ジャカルタで進む都市高速鉄道(MRT)の延伸事業「フェーズ2A」において、日本の鉄道技術が中核を担う。東洋電機製造は、同区間を走行する新型車両向けの電機品一式を受注した。日本車両製造および住友商事がすでに受注している車両48両に搭載される。
ジャカルタMRTは、深刻な交通渋滞の緩和と大気汚染の軽減を目指し、日本の円借款を活用して整備された同国初の地下鉄だ。2019年に第1期区間が開業。今回の「フェーズ2A」は、中心部のブンダランHI駅から北部の観光地コタ駅までを延伸する計画で、2029年の完成を予定している。車両の受注総額は約170億円に上る。東洋電機製造が納入するのは、車両の加減速を制御する推進制御装置や主電動機、同社独自の「TD継手」など、列車の「心臓部」を担う基幹部品だ。同社はすでに開業済みの区間や首都圏通勤電車(KRL)への納入実績があり、今回の連続受注はシステムの安定稼働や保守の共通化が高く評価された結果といえる。
日本の官民が一体となって進めるこのプロジェクトは、インドネシアの交通インフラ近代化における重要な柱となっている。延伸区間の開業により、歴史的な旧市街であるコタ地区へのアクセスが格段に向上し、現地経済の活性化が期待される。
















