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スラバヤの菓子店 停電と物価高の二重苦

東ジャワ州のスラバヤで、中小零細企業が深刻な経営難に直面している。歴史的なルピア安を背景とした輸入原材料の価格高騰に加え、6月に頻発した計画停電が製造工程を寸断し、大きな損失をもたらしている。

菓子店「ニチニチ・ジャパニーズ・スタイル・ケーキ」を経営するハルトノ氏は、シドニーの「ル・コルドン・ブルー」で学んだ経験を持つが、現在の状況を「開業以来、最も過酷な時期」と振り返る。 ドル安によりバターなどの原材料や包装材の価格が急騰。供給不足も重なり、同氏は地元スラバヤを離れ、ジャカルタやスマランといった他都市からの在庫確保に奔走している。経営をさらに圧迫しているのが、電力供給の不安定さだ。ある日の午前、予告なく発生した停電により、稼働中だったオーブン内のケーキ約100台が全滅した。商品は全て廃棄処分となり、夜遅くまでの作り直しを余儀なくされたという。

同氏は「原材料を変えれば品質が落ち、顧客を失う」と述べ、プレミアム素材の使用を堅持する構えだ。 コスト抑制策として大量仕入れなどの工夫を凝らすものの、相次ぐ外部ショックに対し、品質維持と利益確保の狭間で苦渋の決断を迫られている。