国営銀行大手のバンク・ネガラ・インドネシア(BNI)は、設立80周年を機にビジネス変革を一段と加速させる方針だ。同行は国内初の国営銀行として、持続可能な成長と競争力向上を目指し、デジタル化や組織の生産性向上、リスク管理の強化を推進している。
同行のフセイン財務・戦略担当取締役は、「変革は単なる業績向上だけでなく、将来の変化に対応し、成長機会を確実に取り込むための基盤作りが目的だ」と強調した。この戦略は、国営企業の価値創造を目指す政府系投資機関ダナンタラ・インドネシアのガバナンス強化方針にも沿ったものだ。具体的には、リテール向けデジタルプラットフォーム「ワンダー・バイ・BNI」の利用者が2025年末までに1,200万人を突破。法人向けサービス「BNIダイレクト」も取引額が前年比25%以上増加するなど、デジタル化が低コスト資金の確保に寄与している。業績も堅調に推移している。
2025年度の純利益は20兆ルピア(約1,900億円)を記録した。2026年5月末時点の総資産は1,365兆3,600億ルピア(約12兆9,700億円)、純利益は9兆500億ルピア(約860億円)に達している。不良債権比率(NPL)も1.9%に低下しており、資産の健全性も改善傾向にある。
















