ヌサンタラの広大な大地に古くから暮らす先住民族、その一角を占めるのがバドゥイ族である。彼らが暮らすのは、バンテン州レバク県ルウィダマール郡に位置するクンデン山脈の地である。この地で何世代にもわたり受け継がれてきたのが、日常生活に欠かせない伝統的なバッグ、コジャまたはジャログである。
コジャは、シロアリに強い耐久性を持つトレップまたはテラップと呼ばれる樹木の皮から作られる。森の奥深くで採集された樹皮は天日干しされて繊維状になり、手作業で糸へと紡がれるのである。それを丁寧に編み上げる製法は、素材の準備やパターンの複雑さに応じて、数日から1週間もの時間を要する。
農作業や川釣りなど、彼らの日々のあらゆる場面に寄り添うこのバッグは、素朴でありながら非常に機能的である。肩にかけやすく、持ち運びにも適している。そして何より、コジャはバドゥイ族の哲学を象徴しているのである。自然から必要な分だけを譲り受け、使い古された後は自然に分解されて元の土へと還る。人間が環境に余計な足跡を残さない。この美しい調和の精神が、樹皮を編んだ一つのバッグに息づいているのである。
もうひとネタ!
コジャの他にも、バドゥイ族には独自の伝統家屋スラ・ニャンダや美しい織物などの豊かな伝統文化があり、これらの伝統は今も大切に守られている。















